AIを使った採用サイト制作。任せる工程と、任せない3つ
採用サイトの制作にAIを使うと、速くなる工程とそうでない工程がはっきり分かれます。求職者側も8割以上がAIを使って調べており、採用サイトは答え合わせの場に変わりました。本記事では、AIに任せていい工程と、任せない3つを整理します。
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社員インタビューは、良い話だけを集めると応募する気持ちがかえって下がります。採用サイトを見て意欲が下がる理由の1位が、良いことばかり書かれていることでした。本記事では、インタビューが読まれている場面と、聞く前に決める3つの質問を解説します。
社員インタビューの作り方とは、求職者が入社後に自分はうまくやれそうかを判断できるように、話を聞く相手と質問を先に決めておく手順です。
社員の方3人にお話を聞いて記事にしたのに、できあがった3本がほとんど同じ内容になった、というご相談をいただくことがあります。聞き方を決めないまま始めると、答える側も当たり障りのない答えを選ぶためです。
本記事では、社員インタビューが実際に読まれている場面と、聞く前に決めておく3つの質問を解説します。

株式会社WACULの「採用サイトは『面接直前』しか読まれない。採用サイトのあるべき姿を徹底調査」(2022年1月18日公表/直近1年以内に就職・転職した約300名)では、社員インタビューと経営者インタビューを見た人は、新卒で2割強、中途で2割未満でした。よく見られていたのは、仕事内容・事業内容・会社概要といった基本の情報です。
同じ調査で、インタビューは応募の前よりも面接の直前に見られる傾向が出ています。
ここに一段あります。応募するかどうかを決める段階では、給与や仕事内容など、条件が合うかどうかを先に確かめます。インタビューが開かれるのは、応募を済ませて、次に人と会うことが決まったあとです。読む人が確かめているのは「この会社に入るかどうか」ではなく、「明日会う人は、どういう人か」です。
| 応募の前に読まれるもの | 面接の直前に読まれるもの | |
|---|---|---|
| 中身 | 仕事内容・事業内容・会社概要 | 社員インタビュー |
| 読む人が確かめていること | 条件が合うか | 会う相手がどういう人か |
写真の選び方も同じ考え方で決めており、「採用サイトの写真撮影で先に決める3つ。枚数では効かない」で扱っております。
株式会社ジーピーオンライン様の「共感型採用に関する採用サイト意識調査 2026」(2026年10月16日公表/調査は2026年5月/転職活動中、もしくは直近3か月以内に転職活動をした全国の男女300名)では、採用サイトを見て応募意欲が下がる要因の1位が「良いことばかりしか書かれていない」で43.7%でした。
同じ設問の3位は「社員の声が少ない」で33.0%です。声が足りないと言われている一方で、良い話を足すと下がる。
足りていないのは量ではなく、種類のほうでした。同じ調査で、採用サイトに「もっと載せてほしい情報」を聞くと、「仕事内容の具体例」49.3%に続いて「大変なこと・向き不向き」が39.0%、「社員の本音」が31.0%で並びます。
応募の判断に役立つネガティブな情報を聞いた設問では、「仕事の大変なところ」44.0%、「入社後に感じやすいギャップ」41.0%、「向いていない人の特徴」40.3%でした。一方で「特に知りたくない」と答えた人は3.7%しかいません。
大変なことを書くと応募が減るのではなく、書いていないから判断できずに離れている、ということです。同じ調査で、採用サイトを見て「自分に合う会社か判断できなかった」経験があると答えた人は77.7%にのぼります。
弊社で担当したケイアイスター不動産株式会社様のキャリア採用サイトでも、やりがいだけでなく仕事の大変さも率直に伝える形にし、覚悟を持って共感してくださる方に届くよう設計しております。
入社前にどこまで開示するかという話は「採用のミスマッチを防ぐには。入社前に開示する3つのこと」でも扱っております。

同じ調査で、「自分に合いそう」と感じるコンテンツを聞くと、1位が「リアルな関係性がわかる社員同士の座談会」53.3%、2位が「1日の密着スケジュールや動画」44.0%、3位が「良い面も悪い面も語られている社員インタビュー記事」41.7%でした。
上位3つに共通しているのは、話した内容を、きれいな文章にまとめ直していないことです。座談会は会話のやりとりがそのまま残り、1日の密着は出来事が起きた順に並びます。読みやすく整えた文章よりも、整える前の形が選ばれています。
ここでいう「整える」は、話を聞いたあとに文章を書き起こす作業のことだけではありません。話している社員の方自身が、その場で話をまとめてしまうことも含みます。そこを越えられるかどうかは、質問で決まります。先に決めておくのは次の3つです。
「大変だったことはありますか」と聞くと、「大変でしたが、やりがいがあります」で終わります。答える社員の方が、その場で結論までまとめてしまうためです。
時期を区切ると、まとめる前の話が出てきます。「入社して最初の1か月で、いちばん戸惑ったことは何でしたか」「入社から半年後に、できるようになったことは何でしたか」。
先の調査で「仕事の大変なところ」を知りたいと答えた人が44.0%いるのは、入社したあとの自分を想像するためです。時期が書かれていれば、読む人は自分がその時期をどう過ごすかに置き換えて読めます。
「向いていない人の特徴」を知りたいと答えた人は40.3%でした。ただし、会社として「こういう人は向きません」と書くのは難しいところがあります。応募を断っているように読まれやすいためです。
そこで、社員の方に聞く形にします。「この仕事を友人に勧めるとしたら、どんな人には勧めませんか」。会社の方針ではなく、一人の感想として置けます。
同じ調査では、企業の本音が伝わると入社後のギャップは減ると思うと答えた人が83.0%でした。ギャップを埋める材料として分かりやすいのが、すでにギャップを経験した社員の方の話です。
聞くときは「入社前はどう思っていましたか」と「実際はどうでしたか」を分けて聞きます。1つにまとめて聞くと、答える側が差分だけを言おうとして、元の想像のほうが抜けます。
このとき、良いほうのずれも一緒に聞いておきます。悪いほうだけを集めると、今度は厳しい会社としてだけ読まれるためです。
誰に話を聞くかの決め方そのものは「採用ペルソナが機能しない理由と、代わりに決めるべきこと」で詳しく扱っております。

社員インタビューは、応募を増やすためではなく、面接の直前に会う相手を想像するために読まれています。良い話だけを集めると、合うかどうかを判断する材料がなくなります。
| 聞くこと | 決めておく聞き方 |
|---|---|
| 大変だったこと | 時期を区切って聞く |
| 向いていない人 | 社員に、誰には勧めないかを聞く |
| 入社前との違い | 想像と実際を分けて聞く |
次にインタビューを作るとき、採用の担当者の方にまず見直していただきたいのは、できあがった原稿ではなく、社員の方へ渡す質問のほうです。原稿の文章をいくら整えても、聞いていないことは出てきません。
Q. 社員インタビューは何人に聞けばいいのでしょうか
A. 人数の決まりはございません。来てほしい方に近い職種と年次の方から、2人か3人で始めることが多いです。人数を増やすよりも、同じ質問を全員に聞いて答えの違いが出るかを先に確かめるほうが、載せる意味のある記事になります。
Q. 社員が話した内容を、そのまま載せてもいいのでしょうか
A. そのままでは読みにくいことが多いため、順番の入れ替えと、言い回しの整理はいたします。ただし、本人が選んだ言葉は残すようにしております。言い回しをきれいにそろえると、どの社員の方の話も同じ文章に見えてしまうためです。掲載の前には、必ずご本人に確認していただきます。
Q. 社員インタビューは、どのくらいの頻度で更新すればいいのでしょうか
A. 決まった年数はございません。目安になるのは、載っている社員の方が退職されたとき、部署や担当が大きく変わったとき、募集する職種が増えたときです。日付ではなく、載っている内容と実際が合わなくなった時点で入れ替えます。
本記事のように「社員インタビューを載せたのに応募が増えない」「何を聞けばいいのか決まらない」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。
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