UXとブランディングはどこでつながるか。体験が印象に変わるところ
UXとブランディングは別の打ち合わせで決まることが多く、できあがったものの印象がそろわなくなります。受け取る側は、言葉と使い勝手を分けて見ていません。本記事では、体験が印象に変わる3つの場面と、打ち出した言葉とサイトの文言をそろえるために先に決めておくことを解説します。
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採用のSNS運用は、投稿を続けても反応が返らないことがあります。学生の8割は企業のページを見ていますが、就職活動で実名のSNSを使いたくない人は半数を超えました。本記事では、反応がなくても見られている前提で何を出すかと、先に決めておく3つを解説します。
採用のSNS運用とは、会社のアカウントから求職者に向けて発信し、応募を決める手前の判断材料を増やす取り組みです。
ここでいう「発信」は、人事や広報の方が、会社のアカウントから出す投稿を指します。求人媒体に載せる募集要項や、社員の方が個人のアカウントで書くものとは分けて考えます。
投稿は続けているのに、いいねもコメントも増えない。そこで止まってしまう会社様は少なくありません。本記事では、反応が返ってこない理由と、始める前に決めておく3つを解説します。

まず、学生が就職活動でSNSをどう使っているかを見ます。
マイナビ様の「2027年卒 大学生のライフスタイル調査」(2026年公表/調査は2025年11〜12月、有効回答2,151名)によると、就職活動でのSNSの活用方法は「企業のページを閲覧」が80.0%、「企業の最新情報を手に入れる」が44.7%でした。
どちらも、見るだけで終わる使い方です。投稿する、コメントする、といった項目は上位に出てきません。
ここが1つ目の行き違いです。8割が見ているという事実は、運用している側には数字として出てきません。いいねもコメントも押されないまま、見られているだけ、という状態があり得ます。
反応が返ってこないことと、読まれていないことは別の話です。反応の数だけを成果の基準にすると、届いている投稿まで止めてしまうことになります。
反対に、更新が止まっていることは、そのまま見えます。最後の投稿の日付は誰にでも分かるので、何か月も空いていれば、採用に力を入れていない会社として読まれます。
では、なぜ見るだけで終わるのでしょうか。
同じ調査で、就職活動に実名のSNSを「活用したくない」と答えた学生は51.7%、「活用したい」は48.3%でした。活用したくないが上回ったのは、20年卒以来7年ぶりです。
理由の上位3つは、次のとおりでした。
| 活用したくない理由 | 答えた割合 |
|---|---|
| プライベートなので見られたくない | 66.3% |
| 個人情報の管理に不安がある | 45.5% |
| 人事担当者に調べられたくない | 44.2% |
アカウントの持ち方にも、同じことが出ています。XかInstagramのどちらかで複数のアカウントを持っている学生は男子62.4%・女子82.1%、匿名のアカウントを持っている学生は男子27.6%・女子37.9%でした。
会社のアカウントをフォローしたり、コメントを書いたりすると、その人が普段使っているアカウントが人事担当者から見えます。アカウントを分けているのは、見せる相手を分けるためなので、わざわざ会社と実名でつながる理由がありません。
そのため、コメントを募る、ハッシュタグを付けて投稿してもらう、といった参加を前提にした企画は、採用では空振りしやすくなります。商品のキャンペーンと同じようには進みません。

ここからは、投稿を作り始める前に決めておくことです。決めるのは人事や広報の方で、始めてからでは戻りにくいものを3つ選びました。
見るだけで終わる人が大半だとすると、投稿に持たせる役割が変わります。続きを読ませる作りではなく、その1本だけで仕事の中身が分かる形にします。
「詳しくはプロフィールのリンクから」で終わる投稿は、見た人が動いてくれる前提で作られています。動かない人のほうが多いので、そこで情報が止まります。
入れるのは、1日の流れ、誰と働くのか、入社して最初の数か月で何をするのか。読んだその場で、自分に向いていそうかを判断できる材料です。
株式会社ミギナナメウエ様の事例では、クライアント様だけでなく、未来のメンバーといま一緒に働くメンバーの3者に会社の本質を理解してもらうことを目的に、コーポレートサイトを設計しました。SNSに出すものも、この「理解してもらう相手」から決めていきます。
よく利用するSNSは、LINEが男子89.8%・女子93.6%、Xが70.2%・71.6%、Instagramが61.2%・78.4%、TikTokが22.6%・38.7%でした(同調査)。LINEは総務省「令和7年版 情報通信白書」(2025年公表)でも全体の利用率が94.9%で、ほぼ全員が使っています。
ただ、普段使っているかどうかと、就職活動の情報をそこで取るかどうかは別です。
マイナビ様の「2026年卒大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」(2024年公表/有効回答1,908名)では、就職活動の情報収集に使っているSNSはLINEの公式アカウントが45.6%で最も多く、TikTokは12.9%でした。
普段いちばん見られている場所と、就職活動の情報を探しに行く場所は同じではありません。Xはよく使われていても、そこで企業の話を探すとは限りません。利用率の高さだけでチャネルを選ぶと、投稿が流れていくだけになります。
もう1つ、男女で差が大きいのはInstagramとTikTokです。職種によって応募者の男女比が偏る会社様では、全部に出すより1つに寄せたほうが届きます。
SNSは判断の入口で、応募するかどうかを決める場所は採用サイトです。入口だけを増やしても、行き先が整っていなければ止まります。
役割の分け方については「採用サイトの役割とは。応募の受け皿で終わらせないために」で扱っております。
もう1つ、SNSから来る人はほぼスマートフォンで開きます。アプリの中のブラウザから移るので、横幅の狭い状態で最初の数行を読むことになります。ここで読みにくいと、内容を見る前に戻られます。詳しくは「採用サイトのスマホ対応は、どこまでやるべき?」をご覧ください。

採用のSNS運用は、反応をもらう場所というより、判断材料を渡す場所に近いものです。黙って見ている人のほうが多いので、載っている情報を古いままにしないことが、まず効くところだと考えております。
| 先に決めておくこと | 決めないと起きること |
|---|---|
| 1投稿だけで分かる形にする | 続きを読ませる投稿が増える |
| 就職活動での使われ方で選ぶ | 利用率の高い場所に出して流れる |
| 見たあとの行き先を整える | 入口だけ増えて応募に届かない |
発信全体を始める前に何を決めるかについては「採用広報の成功事例は、何を見ればいい?発信の前に決める3つ」で扱っております。
Q. 採用のSNS運用は、どのくらいの頻度で投稿すればいいのでしょうか
A. 回数そのものより、続けられる間隔で決めるほうが結果につながりやすいです。週1本でも間隔が一定であれば、見ている人は現在も動いている会社だと判断できます。逆に、忙しい時期に合わせて一度増やしたあと止まると、増やす前よりも間隔が空いたように見えてしまいます。<br><br>
Q. 採用でSNSを始めるなら、どのSNSから手をつけるべきでしょうか
A. 1つに絞ることをおすすめしております。複数を同時に始めると、同じ投稿を貼り直すだけになりやすいためです。選ぶときは利用率ではなく、自社の応募者が就職活動の情報をどこで見ているかを、面接の場などで聞いて決める方法もございます。<br><br>
Q. SNSの運用そのものを、制作会社に任せることはできるのでしょうか
A. 会社によって分かれるところです。弊社では、何を出すかの設計や、採用サイトを含めた見せ方までを担当しており、日々の投稿の運用代行は承っておりません。毎日の投稿までまとめてお願いしたい場合は、運用代行を行っている会社様と組む形になります。<br><br>
本記事のように「SNSを続けているのに反応がない」「どのSNSに何を出せばいいか決まらない」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。
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