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Nov 5,2026

AIを使った採用サイト制作。任せる工程と、任せない3つ

採用サイトの制作にAIを使うと、速くなる工程とそうでない工程がはっきり分かれます。求職者側も8割以上がAIを使って調べており、採用サイトは答え合わせの場に変わりました。本記事では、AIに任せていい工程と、任せない3つを整理します。

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AIを使った採用サイトの制作とは、原稿やデザイン案、コードの下書きを生成AIに出させ、何を載せるかの判断は人が持ったまま進める作り方です。

「採用サイトもAIで作れるのではないか」というご相談をいただくことが増えました。実際に試してみると、速くなる工程と、ほとんど変わらない工程にはっきり分かれます。

本記事では、AIに任せていい工程と、任せないほうがいい3つを解説します。

AIで速くなるのは、何を載せるかが決まったあとの作業

総務省の「令和8年版 情報通信白書」(2026年公表)では、何らかの業務で生成AIを利用していると答えた企業は、日本で86.4%でした。2024年度の調査から大きく上がっています。

同じ白書で、業務ごとの内訳も出ています。いちばん多いのは「議事録・メール作成補助」で約7割、次が「営業・販売」で約6割、「社内ヘルプデスク」で約5割でした。導入の効果を実感したと答えた割合も、「議事録・メール作成補助」が約7割で、ほかの業務より高くなっています。

ここに共通点があります。効果が出ているのは、何を書くかが決まっていて、それを形にするところです。議事録は話した内容が先にあり、メールは伝えたい用件が先にあります。AIがやっているのは、決まっている中身を文章にする部分です。

採用サイトの制作に置き換えると、次のように分かれます。

工程AIで速くなるか
誰に向けて作るかを決める変わらない
社員の方に何を聞くかを決める変わらない
聞いた話を記事の形に整える速くなる
デザイン案を何パターンか出す速くなる
コードを書く速くなる

何を決めるかという工程は、AIに渡す材料が社内にしかないため、短くなりません。採用サイトで最初に決めることは「採用サイト制作で最初に決めること。デザインに入る前に」で扱っております。

求職者も8割以上がAIを使っている。採用サイトは答え合わせの場になった

株式会社マイナビ様の「2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>」(2026年5月26日公表/調査は2026年4月/2027年3月卒業予定の大学生・大学院生1,258名)では、就職活動でAIを利用したことがある学生は84.9%でした。

使い方の1位は「ESの推敲」で71.8%、「面接対策」が38.4%です。AIに就職活動の相談をしたことがある学生も47.6%いました。

注目したいのは、AIの答えをどう扱っているかです。同じ調査で、AIの回答を「判断材料の一つとして考慮する」と答えた学生が68.7%で最も多く、「判断を大きく左右する」は7.4%、「提案をほぼそのまま自分の判断として利用・行動する」は2.9%でした。

9割以上の学生は、AIの答えをそのまま信じてはいません。どこかで確かめています。確かめにくる先が、企業の採用サイトです。

同じ調査では、AIの普及で就職活動に変化があったと答えた学生が62.6%おり、その中で最も多かったのが「人に相談する代わりにAIで検討することが増えた」の25.4%でした。人に聞く前にAIに聞く順番になった、ということです。

AI検索に拾われる書き方そのものは「AI時代の新卒採用ブランディングは何が変わる?変わらない1つ」で扱っております。

AIを使った採用サイト制作で、AIに任せないと決める3つ

Googleの「役に立つ、信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」では、人の確認や取捨選択を入れずに生成AIで大量の文章を作ることは、ほとんど手間をかけていないものとして扱われると書かれています。検索順位を動かすことを主な目的にした自動生成は、スパムポリシーの違反にあたるとも示されています。

AIを使うかどうかではなく、人がどこで判断を入れているかが見られています。そこで、先に決めておくのは次の3つです。

1. 何を載せないかは、AIに決めさせない

AIに「採用サイトに必要なページを出して」と頼むと、ひととおり揃った構成が返ってきます。会社紹介、仕事紹介、社員インタビュー、福利厚生、募集要項。足りないところはありません。

問題は、削る判断が返ってこないことです。全部あると、来てほしい方にいちばん読んでほしいページが埋もれます。

載せないものを決められるのは、採用の担当者の方だけです。今年どの職種を何人採りたいのか、去年どこで辞退が出たのかは、社内にしかありません。

2. 自社にしかない話は、AIに書かせない

AIが出してくる文章は、すでに世の中にある言葉の組み合わせです。「風通しがよく、若手でも裁量があります」という一文は、どの会社の採用サイトにも書けてしまいます。

求職者の方はAIで下調べを済ませています。採用サイトでそれと同じ説明に出会うと、確かめる前と後で情報が増えません。

社員の方が実際に話した言葉、断った案件の理由、入社後に困ったことは、社内で聞き取らないと出てきません。インタビューの聞き方は「社員インタビューの作り方。良い話だけだと逆効果になる」で扱っております。

3. 人が出てくるところは、AIに置き換えない

先のマイナビ様の調査では、AI面接を受けたことがある学生は28.2%でした。一方で、企業からAI面接を提示されたときに受験意欲が「下がる」「どちらかと言えば下がる」と答えた学生は51.1%で、「変わらない」の42.1%を上回っています。

選考の入口でAIが出てくると、半数の学生は受ける気持ちが下がるということです。採用サイトでも同じことが起きます。問い合わせ先がチャットボットだけ、社員紹介が生成画像だけ、という作りは、会う前の不安を減らす方向には働きません。

弊社で担当した株式会社モリカトロン様のコーポレートサイトでも、エンジニア採用の強化を目的の一つに置きながら、更新やページ追加を社内で続けられる形にしております。

まとめ

AIを使った採用サイトの制作では、作業の速さより、どこで人が判断を入れたかが残ります。求職者の方はAIで下調べを済ませてから採用サイトに来るため、AIが先に答えられる内容だけでは足りません。

人が決めることAIに任せられること
どのページを載せないか残したページの原稿を整える
社員の方から何を聞き出すか聞いた話を記事の形にする
問い合わせと面接に人がどう出るか問い合わせページのデザイン案を出す

採用の担当者の方が最初にやることは、AIのツールを選ぶことではありません。来てほしい方を1人決めて、その方に読んでほしいページを3つまで絞ります。そこから先の作業は、AIで短くできます。

よくいただくご質問

Q. 採用サイトをAIだけで作ると、検索で不利になるのでしょうか

A. AIを使ったこと自体で不利になるわけではございません。Googleの「役に立つ、信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」では、人の確認を入れずに大量に生成した文章は手間をかけていないものとして扱われると書かれています。検索順位を動かすことを主な目的にした自動生成は、スパムポリシーの違反にあたります。載せる内容を人が選んでいれば、下書きにAIを使っても問題ございません。

Q. 社員インタビューの原稿をAIに書かせてもいいのでしょうか

A. 録音した内容を文章の形に整える作業であれば、AIを使っていただいて構いません。避けていただきたいのは、聞いていないことをAIに補わせることです。実際に出てこなかった話が本文に入ると、入社後に食い違いが起きます。本人への確認は、AIを使う場合も必ず行ってください。

Q. AIで作ると、採用サイトの制作費は安くなるのでしょうか

A. 工程によって差が出ます。原稿の整理やコードを書く部分は短くなりますが、誰に向けて作るかを決める打ち合わせと、社員の方への聞き取りは短くなりません。弊社では上流の設計に時間を使っていただく形をおすすめしており、求人広告やスカウトの運用代行は承っておりません。


本記事のように「採用サイトをAIで作れるのか判断がつかない」「AIで作った原稿が他社と同じに見える」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。

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