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Nov 2,2026

採用サイトの写真撮影で先に決める3つ。枚数では効かない

採用サイトの写真は、枚数を増やしても応募が増えないことがあります。求職者が写真で確かめているのは会社の見栄えではなく、自分が合いそうかどうかだからです。本記事では、写真が見られている理由と、撮影前に決めておく3つを解説します。

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採用サイトの写真撮影とは、求職者が入社後の場面を具体的に思い浮かべられるように、自社で働く人と場所を撮り分けておく作業です。

社員の集合写真を撮り直し、オフィスの様子も新しく載せたのに、応募の数は以前と変わらなかった、というご相談をいただくことがあります。見栄えのよい写真が増えることと、求職者が判断できる材料が増えることは、別のことだからです。

本記事では、採用サイトの写真が見られている理由と、撮影前に決めておく3つを解説します。

写真を増やしても応募が増えないのは、見られている理由が違うから

採用サイトそのものは、よく見られています。マイナビ キャリアリサーチLabの「2025年9月度 中途採用・転職活動の定点調査」(2025年10月31日公表/有効回答1,354件)では、応募や入社を検討するときに企業の採用ホームページを「非常に参考にする」が41.7%、「ある程度参考にする」が47.4%で、合わせて約9割にのぼりました。

ところが、同じ調査で採用ホームページで重視される情報を聞くと、1位は「給与・手当・賞与」の58.2%、2位は「仕事内容の詳細」の47.9%でした。上位は写真ではなく、文字で書いてあるかどうかで決まる項目です。

ここに一段あります。給与や仕事内容は、書いてあれば伝わり、書いていなければ伝わりません。写真をいくら足しても、給与の欄が空いていれば埋まりません。写真は、求職者がいちばん見たい情報の代わりにはならない、ということです。

では写真は何に使われているのか。株式会社アルバイトタイムスが運営する「ヒトクル」が愛知県・静岡県の求職者110名に聞いた調査(2023年11月公表)では、文字だけの求人広告より写真やイラストがあるほうがよいと答えた人が7割を超えました。一方で、その会社やお店の写真ではないイメージ写真だと印象がよくないと答えた人が、およそ8割に達しています。

印象が下がるのは写真が足りないからではなく、書いてあることと写っているものが合っていないと気づかれるからです。

写真で見ているもの文字で読むもの
中身働く人と場所の様子給与・手当・仕事内容
読む人が判断していること自分が合いそうか条件が足りているか

なお、同じ場面を動画で見せるかどうかの判断については「採用動画の費用は、どこまでかけるべき?写真とテキストで足りる場合」で扱っております。

写真で伝わっていないのは職場の雰囲気で、そこが辞める理由の1位になっている

伝わっていない項目は、調査で名前が出ています。エン・ジャパンの「『AMBI』ユーザーアンケート」(2025年1月15日公表/39歳以下929名)では、入社後にギャップを感じた経験があると答えた人が87%でした。

そのうち、転職を考える原因になったギャップの1位は「職場の雰囲気」と「仕事内容」が同率の34%で、3位の「給与」33%を上回っています。

同じ調査で、もう一つ見ておきたい結果があります。想定より良かったギャップの1位も「職場の雰囲気」で40%、想定より悪かったギャップの2位も「職場の雰囲気」で38%でした。

良い方向にも悪い方向にも同じ項目が出てくるのは、入社前にほとんど伝わっていないということです。給与のように数字で書ける項目ではないので、文字で説明しても読み飛ばされます。

この調査では、事前にもう少し確かめておくべきだったものも聞いています。1位は「社員面談」の39%、4位は「職場見学」の33%でした。どちらも、働く人と場所を自分の目で見る方法です。

面談も見学も、応募したあとでなければ実現しません。その手前で同じ役割を担えるのが、採用サイトに載っている写真です。だから写真は、会社をよく見せるためではなく、合うかどうかを読む人が自分で判断するために置かれていると考えております。

弊社で担当した株式会社Delight様のサイトリニューアルでも、活気のある雰囲気が十分に伝わっていないことが課題でした。社員の方の笑顔や社内風景の写真を多く入れる形にし、公開後に「社内の雰囲気が良く伝わるHPになった」というお声をいただいております。

入社前にどこまで開示するかという話は「採用のミスマッチを防ぐには。入社前に開示する3つのこと」でも扱っております。

採用サイトの写真撮影で、先に決めておく3つ

撮影は、やり直しがほとんど効きません。同じ天気、同じ人、同じ服装を後日そろえることができないためです。

1. 誰を撮るかを、来てほしい人から決める

社内で頼みやすい人から集めると、部署も年次も偏ります。偏っていること自体は悪くありませんが、来てほしい人と写っている人がずれていると、読む人は自分の居場所を見つけられません。

決め方として、いま自社で成果を出している方の共通点を先に書き出す方法があります。このとき、学歴や前職のような経歴でまとめると共通点が1つしか残らないことが多いため、何を面白がって働いているかという行動のほうから探します。

人物像の決め方そのものは「採用ペルソナが機能しない理由と、代わりに決めるべきこと」で詳しく扱っております。

2. どの場面を撮るかを、良いところだけで決めない

笑顔の集合写真と、きれいに片づいた打ち合わせの様子だけを並べると、どの会社のサイトにも置ける写真になります。

入社したら実際にある場面を、1つか2つは混ぜておきます。作業している手元、資料が広がった机、朝の立ち話のような場面です。きれいではない写真を入れるという話ではなく、その会社にしかない場面を入れるという話です。

3. どのページに何枚使うかを、撮る前に数える

撮影が終わってから使い道を考えると、縦向きしかない、人が小さすぎる、といったことが起きます。トップページに1枚、仕事紹介に3枚、社員紹介に1人1枚、といった形で先に数えておきます。

あわせて、1枚あたりの重さも決めておきます。Googleが公開している表示速度の基準(2026年11月時点)では、ページでいちばん大きく表示される要素が出そろうまでの時間(Largest Contentful Paint)を2.5秒以下にすることが「良好」とされており、この対象には画像も含まれます。トップページに置く大きな写真は、この時間を決めている要素になりやすいため、原寸のまま載せると表示が遅くなります。

まとめ

写真は、会社をよく見せるためではなく、合うかどうかを読む人が自分で判断するために見られています。撮ってから使い道を考えると、どの会社にも当てはまる写真だけが残ります。

撮影前に決めること決めないと起きること
誰を撮るか社内で頼みやすい人だけになる
どの場面を撮るかどの会社にも置ける写真が並ぶ
どのページに何枚使うか撮り直しが必要になる

来てほしい人と、その人に見せたい場面を紙に書き出してから撮影日を決めるところまでが、いちばん効く手順だと考えております。

よくいただくご質問

Q. 採用サイトの写真は、社員の顔が写っていないと伝わらないのでしょうか

A. 顔が写っているほうが伝わりやすいですが、全員の顔を出す必要はございません。後ろ姿、手元、仕事をしている場所だけでも、働く様子は伝わります。ただし社員の方を載せる場合は、掲載の同意をいただくことと、退職されたときに差し替えるかどうかを、撮影の前に決めておくほうが安全です。

Q. 採用サイトの写真は、プロのカメラマンに依頼する必要があるのでしょうか

A. 必ずしも必要ではございません。社内で撮る場合は、明るさと背景をそろえるだけでも見え方が変わります。弊社では採用サイトの制作にあたって、撮影の手配や、どの場面を撮るかの組み立てまで担当することがございます。

Q. 採用サイトの写真は、どのくらいの頻度で撮り直せばいいのでしょうか

A. 決まった年数はございません。目安になるのは、写っている社員の方が退職されたとき、部署や拠点が変わったとき、オフィスを移転したときです。載っている人と実際の社内が合わなくなった時点で、更新が止まっているサイトとして読まれやすくなります。


本記事のように「写真を増やしても応募が増えない」「何を撮ればいいのか決まらない」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。

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