採用サイトの効果測定は何を見るか。応募数以外の3つ
応募数だけを見ていると、増えた理由も減った理由も分かりません。中小企業107社のデータでは、応募フォームに入力を始めた人の約33%が、送信まで終えていませんでした。本記事では、応募数以外に見る3つの指標を解説します。
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採用費用を「1人あたりいくら」でまとめると、判断を誤ります。求人広告の運用と人材紹介では、同じ1人でも桁が変わるためです。本記事では、手段ごとに単価を並べる方法と、予算を配分するときに見る3つを解説します。
採用費用とは、求人広告・人材紹介・採用サイトの制作・社内でかかる工数を合わせた、採用にかかる総額です。
このうち外に払うお金だけを見ていると、合計が合わなくなります。社内の方が動いた時間も費用だからです。
本記事では、中途採用を中心に、手段ごとに単価を並べる方法と、配分を決めるときに見る3つを解説します。
採用サイトの制作費そのものの内訳は、「採用サイト制作の依頼先。3つの選択肢と向き不向き」で扱っています。

同じ1人を採るのでも、手段によって金額の桁が変わります。
株式会社Shakeが2026年に公表した、中小企業107社の実際の運用データ(2025年5月〜2026年8月・応募7,003件)があります。
求人広告の1応募あたりの単価は、平均2,254円でした。会社ごとの中央値は3,193円です。
出典:株式会社Shake「1人採用するのに実際いくらかかるのか」(2026年)
同じ資料では、20応募で1人採用できるという保守的な置き方をしても、採用単価は約6.4万円という試算になっています。
一方、人材紹介を使う場合の成功報酬は、理論年収の30〜35%が目安とされています。
同社自身が「集計範囲も手法も違うので単純比較はできない」と断っています。弊社もそう考えております。
| 何が入っているか | |
|---|---|
| 広告の1応募単価 | 広告費のみ。選考の工数は入っていない |
| 人材紹介の成功報酬 | 候補者を連れてくるところまで。決まったときだけ発生 |
広告は、応募が来てからの対応が社内の仕事として残ります。紹介は、決まらなければ払いませんが、決まったときに大きく出ます。
「安いほう」ではなく、「どこに手間を残すか」の違いだと捉えています。
予算の前提も変わってきています。
マイナビが2026年に、中途採用の費用管理に携わる人事担当者1,500名へ行った調査では、1社あたりの実際の採用人数が平均12.3人でした。2024年は20.8人、2023年は21.8人です。
出典:マイナビ「中途採用状況調査2026年版(2025年実績)」(2026年)
年間の採用目標人数も、2024年の28.7人から16.7人に下がっています。
同じ調査で、採用要件に満たないときに「採用しないことが多かった」が62.1%。前年より7.7ポイント増えました。
数をそろえる前提の予算配分が、合わなくなってきていると読んでいます。

弊社では、この順番で整理をご提案することが多くなります。
合計を人数で割った数字は、次に何をするかの判断に使えません。
代わりに、使っている手段を縦に並べて、それぞれの単価を出します。
| 手段 | 何で測るか |
|---|---|
| 求人広告 | 1応募あたりの金額 |
| 人材紹介 | 決まったときの金額(年収の何%か) |
| 採用サイト | 一度かかる金額と、その後の更新 |
| 社内の工数 | 面接・調整にかかった時間 |
並べると、どれが効いていないかが見えます。合計のままだと、増やすか減らすかの話にしかなりません。
採用サイトの制作は、基本的に一度きりです。求人広告と人材紹介は、採るたびに出ていきます。
| 含まれるもの | |
|---|---|
| 一度きり | 採用サイトの制作、写真撮影、言葉の整理 |
| 毎回 | 求人広告、人材紹介、社内の工数 |
何人採るかによって、どちらに寄せるかが変わります。年に1〜2人なら毎回払うほうが合いますし、継続して採るなら一度きりの側に寄せたほうが、1人あたりは下がっていきます。
ここは会社の採用計画によって答えが変わるので、金額だけで決められない部分です。
なお、採用のためだけにサイトを作るとは限りません。会社の見え方を変えることで、採用にも効かせる進め方もあります(株式会社Delight様の事例)。
費用が安くても、社内で回せなければ止まります。
rayout株式会社が2026年に、従業員100名以上の企業の人事担当者350名へ行った調査では、採用施策を「やりきれていない」と感じている方が82.3%でした。
理由の1位は「企画はあるが人手不足で実行が追いつかない」で42.0%です。
出典:rayout株式会社「採用施策の実行状況に関する調査」(2026年)
広告の運用は、安いかわりに手がかかります。出稿して終わりではなく、反応を見て原稿を直す作業が続きます。
社内にその時間が無いなら、安いほうを選んでも結局動きません。費用の比較に、手間の比較を足して考えるほうが現実的だと感じております。

採用費用は、合計を人数で割っても判断に使えません。
数字をそろえる前に、どこに手間を残すかを決めるほうが先だと考えております。
採用サイトを作ったあと何を見るかは「採用サイトの効果測定は何を見るか。応募数以外の3つ」で扱っています。
Q. 採用費用の相場は、1人あたりいくらですか
A. 手段によって桁が変わるため、1つの数字ではお答えしにくいところです。求人広告の運用が中心なら数万円台の試算もありますし、人材紹介なら年収の30〜35%が目安になります。どちらが安いかではなく、社内のどこに手間が残るかで選ぶほうが、あとで合わなくなりにくいと感じております。
Q. 採用サイトを作ると、採用費用は下がりますか
A. 継続して採用する場合は下がることがあります。一度作れば毎回かかる費用ではないためです。ただし、年に1〜2人の採用であれば、都度払う形のほうが合う場合もあります。更新が止まると効果も止まるので、「中小企業の採用サイトが、大手の真似をすると失敗する理由」もあわせてご覧ください。
Q. 予算の配分から相談できますか
A. どこにいくら使うかの整理まではご一緒できます。ただし弊社は制作系のデザイン会社のため、求人媒体の運用代行や人材紹介は承っておりません。媒体の運用そのものが中心のご相談では、HR系の会社様との併走をご提案しております。
本記事のように「採用にいくらかかっているのか、合計しか分からない」「どこに予算を寄せればいいか決まらない」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。
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