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Oct 13,2026

採用費用は何にいくらかかるか。1人あたりで考えない理由

採用費用を「1人あたりいくら」でまとめると、判断を誤ります。求人広告の運用と人材紹介では、同じ1人でも桁が変わるためです。本記事では、手段ごとに単価を並べる方法と、予算を配分するときに見る3つを解説します。

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採用費用とは、求人広告・人材紹介・採用サイトの制作・社内でかかる工数を合わせた、採用にかかる総額です。

このうち外に払うお金だけを見ていると、合計が合わなくなります。社内の方が動いた時間も費用だからです。

本記事では、中途採用を中心に、手段ごとに単価を並べる方法と、配分を決めるときに見る3つを解説します。

採用サイトの制作費そのものの内訳は、「採用サイト制作の依頼先。3つの選択肢と向き不向き」で扱っています。

「1人あたりいくら」で持つと、判断を誤ります

同じ1人を採るのでも、手段によって金額の桁が変わります。

株式会社Shakeが2026年に公表した、中小企業107社の実際の運用データ(2025年5月〜2026年8月・応募7,003件)があります。

求人広告の1応募あたりの単価は、平均2,254円でした。会社ごとの中央値は3,193円です。

出典:株式会社Shake「1人採用するのに実際いくらかかるのか」(2026年)

同じ資料では、20応募で1人採用できるという保守的な置き方をしても、採用単価は約6.4万円という試算になっています。

一方、人材紹介を使う場合の成功報酬は、理論年収の30〜35%が目安とされています。

この2つを、そのまま比べてはいけません

同社自身が「集計範囲も手法も違うので単純比較はできない」と断っています。弊社もそう考えております。

何が入っているか
広告の1応募単価広告費のみ。選考の工数は入っていない
人材紹介の成功報酬候補者を連れてくるところまで。決まったときだけ発生

広告は、応募が来てからの対応が社内の仕事として残ります。紹介は、決まらなければ払いませんが、決まったときに大きく出ます。

「安いほう」ではなく、「どこに手間を残すか」の違いだと捉えています。

採る人数が、そもそも減っています

予算の前提も変わってきています。

マイナビが2026年に、中途採用の費用管理に携わる人事担当者1,500名へ行った調査では、1社あたりの実際の採用人数が平均12.3人でした。2024年は20.8人、2023年は21.8人です。

出典:マイナビ「中途採用状況調査2026年版(2025年実績)」(2026年)

年間の採用目標人数も、2024年の28.7人から16.7人に下がっています。

同じ調査で、採用要件に満たないときに「採用しないことが多かった」が62.1%。前年より7.7ポイント増えました。

数をそろえる前提の予算配分が、合わなくなってきていると読んでいます。

配分を決めるときに見る、3つのこと

弊社では、この順番で整理をご提案することが多くなります。

1. 1人あたりではなく、手段ごとの単価で並べる

合計を人数で割った数字は、次に何をするかの判断に使えません。

代わりに、使っている手段を縦に並べて、それぞれの単価を出します。

手段何で測るか
求人広告1応募あたりの金額
人材紹介決まったときの金額(年収の何%か)
採用サイト一度かかる金額と、その後の更新
社内の工数面接・調整にかかった時間

並べると、どれが効いていないかが見えます。合計のままだと、増やすか減らすかの話にしかなりません。

2. 一度きりの費用と、採るたびにかかる費用を分ける

採用サイトの制作は、基本的に一度きりです。求人広告と人材紹介は、採るたびに出ていきます。

含まれるもの
一度きり採用サイトの制作、写真撮影、言葉の整理
毎回求人広告、人材紹介、社内の工数

何人採るかによって、どちらに寄せるかが変わります。年に1〜2人なら毎回払うほうが合いますし、継続して採るなら一度きりの側に寄せたほうが、1人あたりは下がっていきます。

ここは会社の採用計画によって答えが変わるので、金額だけで決められない部分です。

なお、採用のためだけにサイトを作るとは限りません。会社の見え方を変えることで、採用にも効かせる進め方もあります(株式会社Delight様の事例)。

3. 社内に手が無い前提で選ぶ

費用が安くても、社内で回せなければ止まります。

rayout株式会社が2026年に、従業員100名以上の企業の人事担当者350名へ行った調査では、採用施策を「やりきれていない」と感じている方が82.3%でした。

理由の1位は「企画はあるが人手不足で実行が追いつかない」で42.0%です。

出典:rayout株式会社「採用施策の実行状況に関する調査」(2026年)

広告の運用は、安いかわりに手がかかります。出稿して終わりではなく、反応を見て原稿を直す作業が続きます。

社内にその時間が無いなら、安いほうを選んでも結局動きません。費用の比較に、手間の比較を足して考えるほうが現実的だと感じております。

まとめ

採用費用は、合計を人数で割っても判断に使えません。

数字をそろえる前に、どこに手間を残すかを決めるほうが先だと考えております。

採用サイトを作ったあと何を見るかは「採用サイトの効果測定は何を見るか。応募数以外の3つ」で扱っています。

よくいただくご質問

Q. 採用費用の相場は、1人あたりいくらですか

A. 手段によって桁が変わるため、1つの数字ではお答えしにくいところです。求人広告の運用が中心なら数万円台の試算もありますし、人材紹介なら年収の30〜35%が目安になります。どちらが安いかではなく、社内のどこに手間が残るかで選ぶほうが、あとで合わなくなりにくいと感じております。

Q. 採用サイトを作ると、採用費用は下がりますか

A. 継続して採用する場合は下がることがあります。一度作れば毎回かかる費用ではないためです。ただし、年に1〜2人の採用であれば、都度払う形のほうが合う場合もあります。更新が止まると効果も止まるので、「中小企業の採用サイトが、大手の真似をすると失敗する理由」もあわせてご覧ください。

Q. 予算の配分から相談できますか

A. どこにいくら使うかの整理まではご一緒できます。ただし弊社は制作系のデザイン会社のため、求人媒体の運用代行や人材紹介は承っておりません。媒体の運用そのものが中心のご相談では、HR系の会社様との併走をご提案しております。


本記事のように「採用にいくらかかっているのか、合計しか分からない」「どこに予算を寄せればいいか決まらない」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。

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