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Oct 23,2026

採用ブランディングに社内を巻き込むには。先に見せる3つ

2026年卒の新入社員が配属後に不安に思うことの1位は「職場の人間関係がうまくいくか」で65.4%、2位以下とは20ポイント以上の差がありました。どちらも人事だけでは書けない情報です。本記事では、現場に先に見せるものを3つに絞って解説します。

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採用ブランディングにおける社内の巻き込みとは、現場に協力を依頼することではなく、現場しか持っていない情報を外に出す段取りを作ることです。

現場が動かないのは、頼み方が足りないからではありません。何を渡せばいいのかが見えていないからです。

本記事では、採用ブランディングを進めるときに現場へ先に見せるものを3つに絞って解説します。

「忙しいので」で止まるのは、頼み方の問題ではありません

現場に協力をお願いすると、たいてい返ってくるのは「忙しいので」です。

これは断り文句というより、判断できる材料が無いときの返事だと考えています。何をどれくらいやるのか、やると何が変わるのかが分からなければ、いまの仕事より後ろに置かれます。

社内の構造としても、部門をまたぐ依頼は止まりやすくなっています。『日本の人事部 人事白書2026』が2026年3月に5,103社へ行った調査では、部門間の縦割り意識を「強い」「どちらかといえば強い」と答えた割合が合わせて80.9%でした。

出典:HRビジョン『日本の人事部 人事白書2026』(2026年)

縦割りそのものへの向き合い方は、「採用ブランディング戦略の立て方。順番を間違えると効かない」に書いています。ここでは、渡すものを変えるとどうなるかのほうを扱います。

候補者が気にしているのは、人事の手元にない情報です

株式会社NEWONE様が47社の新卒入社者1,965名に行った調査では、配属後の不安の1位が「職場の人間関係がうまくいくか」で65.4%でした。2位以下とは20ポイント以上の差がついています。

前向きに働くために必要な要素としても、同じ項目が71.6%で1位でした。

同じ調査で、次の2つが前年から動いています。

項目2026年卒前年
成長できていると実感できるか43.8%54.3%
職場の雰囲気やルールに適応しやすいか38.2%30.4%

出典:株式会社NEWONE「2026年卒新入社員意識調査レポート」(2026年)

成長できるかどうかより、馴染めるかどうかを見る方向へ動いています。配属後の不安の2位も「仕事の量や難しさが自分に合っているか」(42.8%)で、前年から10ポイント以上上がりました。

この2つは、人事部だけでは書けません

職場の空気も、仕事の量や難しさも、その部署で働いている人にしか分かりません。

人事の方が代わりに書くと、どうしても「風通しの良い職場です」「裁量があります」のような、どの会社にも当てはまる言い方になります。嘘ではないのに、読む側には何も残りません。

つまり、現場を巻き込めるかどうかは善意の問題ではなく、記事や採用サイトに載せられる中身を持っているのが現場だけという構造の話です。

何が起きて空回りするのかは、「採用ブランディングはなぜ失敗する?社内で起きている3つのこと」にまとめています。

現場に先に見せるものは3つです

1. 候補者が不安に思っていることを、数字のまま見せる

「採用に協力してください」ではなく、「配属後の不安の1位が人間関係で65.4%でした」から始めます。

採用は人事の仕事だと思っている方が多いので、自分たちの職場が見られていると分かると、話が自分のことになります。順番としては、依頼より先にこれを置きます。

2. 「言ったことが、そのまま残る」形を見せる

現場が構えるのは、うまく話せないことを気にしている場合が多いところです。

そこで、整えた文章にしてから見せるのではなく、話した言葉がそのまま載っている状態を先に見せます。既存の社員インタビューでも、他社の採用サイトでも構いません。

弊社が株式会社Delight様のサイトを担当したときも、社員の方の表情や社内の風景をそのまま多く載せる形にしました。「社内の雰囲気がよく伝わるHPになった」というお声をいただいています。

3. 1回あたり何分で終わるかを、先に出す

分量が見えない依頼は、見積もれないので止まります。

30分の打ち合わせを1回、写真は当日撮る。このくらいまで具体にすると、現場は自分の予定に置けます。回数も、最初は1回だけにしておきます。

続いている会社と止まった会社の差は、「採用広報の事例。続いている会社と、止まった会社の差」で比べています。

まとめ

配属後の不安の1位は「職場の人間関係がうまくいくか」で65.4%、2位以下とは20ポイント以上の差がありました。前向きに働くために必要な要素としても、同じ項目が71.6%で1位です。

この情報を持っているのは現場だけです。だから巻き込む、という順番になります。

現場に先に見せるものは3つです。

3つとも、依頼の前に渡すものです。お願いの仕方を工夫するより、判断できる材料を先に置くほうが早いと考えています。

よくいただくご質問

Q. 現場に協力を頼むのは、誰から言うのがいいですか

A. 人事の方からで問題ないことが多いです。ただ、部署をまたぐ依頼になるので、その部署の責任者に先に話を通しておくかどうかで進み方が変わります。順番を飛ばすと、担当者が受けたあとで止まることがあります。

Q. 社員インタビューに出てくれる人がいないときは、どうすればいいですか

A. 人数を集めるより、1人に絞って深く聞く形をとることがあります。全員から少しずつもらうと、結局どれも当たり障りのない内容になりやすいところです。顔出しが難しい場合は、名前と写真を出さずに内容だけ載せる方法もあります。

Q. 現場を巻き込むのに、どれくらいの期間を見ておけばいいですか

A. 最初の1人に話を聞くところまでで、2〜4週間ほどかかることが多いです。日程を押さえる時間と、部署の責任者に話を通す時間が要るためです。人数や部署数が増えると、そのぶん延びます。


本記事のように「現場に協力してもらえない」「採用サイトに載せる中身が人事だけでは埋まらない」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。

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