製造業の採用サイトは何を変えればいい?若手が見ているところ
製造業は、離職率の高い上位5業種に入っていません。辞められているのではなく、入口で選ばれていない状態です。本記事では、採用サイトで変える3つのことを解説します。
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どちらが先かに決まった答えはありません。順番は、外に出したい言葉を社内の人が説明できるかどうかで決まります。本記事では、順番を決める3つの質問を解説します。
インナーブランディングとは社内に向けた取り組み、アウターブランディングとは社外に向けた取り組みです。どちらを先にやるかは、外に出したい言葉を社内の人が説明できるかどうかで決まります。
「まず社内から」と言われることが多い領域です。ただ、いつでもそうとは限りません。
決まった正解があるというより、いま困っているのがどちらかで変わると考えております。
本記事では、順番を決める3つの質問と、アウターから始めてよい場合を解説します。それぞれの定義と違いは「インナーブランディングとアウターブランディングの違い」で扱っています。
インナーが先、と説明されることが多いのは事実です。社内で共有されていない言葉は外でも使えない、という理屈です。
ただ、採用の締め切りが決まっている場合や、すでに社内の言葉が揃っている場合は、外から手をつけたほうが早いこともあります。
判断の軸は1つだけです。外に出したい言葉を、現場の人が自分の言葉で説明できるか。
できるならアウターから、できないならインナーから。順番はそこで決まります。

実際には、インナーから始めることが多くなります。社内で言葉が共有されている会社が、思ったより少ないためです。
大伸社コミュニケーションデザインが2026年に会社員300名へ行った調査では、経営方針を「正確に説明できる」社員は20.3%でした。「自分ごとではない」と感じている方は54.7%です。
出典:大伸社コミュニケーションデザイン「経営メッセージが伝わっている社員はわずか2割」(2026年)
掲げている言葉と、中の実感がずれている例も出ています。
月刊総務が2026年に行った調査では、企業理念に「従業員を大切にする」が含まれる企業は84.0%。一方で、人的資本経営に取り組む企業のうち53.4%が「従業員の実感につながっていない」を課題に挙げました。
外に向けて言っていることが、中では実感になっていない。この状態で外側だけ整えると、入った人との食い違いが大きくなります。
採用の場面で何が起きるかは、「インナーブランディングは採用にどう効く?社内の言葉が揃っていないと起きること」にまとめています。

弊社がご相談をいただいたとき、この順番で伺っています。
いちばん確かめやすい質問です。経営層や人事ではなく、現場の方に聞きます。
「うちはどういう会社ですか」と聞いて、サイトに書いてある言葉がそのまま返ってくるなら、まだ自分のものになっていません。言い換えて返ってくるなら、共有されています。
ここで詰まるなら、インナーからです。
症状で分けます。
| いま起きていること | 先にやる |
|---|---|
| 応募が来ない、名前を知られていない | アウター |
| 入った人が早く辞める、話が食い違う | インナー |
| 社内の説明がばらばら | インナー |
知られていないならアウター、入ってから違うならインナーという分け方です。両方当てはまる場合は、インナーを先にしています。外に出す材料が足りないまま外側を作ると、やり直しになるためです。
現実的な話です。新卒採用の広報解禁や、展示会の日程など、動かせない日付があるなら、そこに間に合うものから手をつけます。
その場合でも、外に出す言葉は「いま社内で説明できる範囲」に留めます。背伸びした言葉を置くと、後から戻すことになります。
理念の浸透が止まる原因は社内側にもあります。イマジナが2025年に784名へ行った調査では、理念浸透の障壁の1位が「管理職が理念浸透の重要性を理解していない」で47.4%でした。
出典:イマジナ「企業理念浸透の実態と課題に関するアンケート調査」(2025年)
インナーを選んだ場合、誰が旗を持つかを先に決めておくほうが進みます。続け方については「インナーブランディングの施策が形骸化する理由と、続けるために決めておくこと」をご覧ください。
社内の言葉が揃っているなら、外から始めて問題ありません。
むしろ、外に出す作業が社内の整理を進めることもあります。サイトに載せる文章を決める過程で、「うちは結局これだな」と社内の言葉が固まっていく、という動き方です。
求職者が最初に見るのも、会社が自分で出している情報です。Bloomキャリアが2026年に転職活動の経験者767名へ行った調査では、情報源の1位が「企業の公式ウェブサイト」で36.4%。20代に限ると42.3%でした。
出典:Bloomキャリア「大手企業への転職活動に関するアンケート」(2026年)
口コミサイトやSNSは22.8%なので、会社が自分で出す情報のほうが先に見られています。外側を整える価値は、そこにあります。
株式会社Mesign様では、「メディカルで医療をデザインする」という理念を軸に、複数の事業を横断して一貫したブランドをつくりました(株式会社Mesign様の事例)。

順番そのものに正解はなく、いま困っているほうから手をつけるのが実際のところです。
弊社はブランドコンセプトの言語化から、サイトの設計と制作までを担当しています。
Q. インナーブランディングとアウターブランディングは、同時に進めてもよいですか。
A. 進められます。ただし、外に出す言葉を先に確定させて、それを社内に下ろす形にしてください。並行して別々に決めると、社外向けと社内向けで言葉が分かれてしまい、後からすり合わせる作業が発生します。言葉は1つ、出し方を2つに分けるという考え方です。
Q. インナーブランディングは、どのくらいの期間がかかりますか。
A. 内容によりますが、言葉を決めるところまでで1〜2か月、社内に行き渡るまでにはさらに時間がかかることが多いです。浸透の部分は施策を続ける話になるため、期間で区切りにくい性質があります。期限がある場合は、言葉を決めるところまでを先に終わらせる進め方もあります。
Q. 社員数が少ない会社でも、インナーブランディングは必要ですか。
A. 必要になる場面はあります。人数が少ないうちは言葉が自然に揃っているように見えますが、採用で人が増えるタイミングでずれが出ます。創業メンバーの間では説明不要だったことが、新しく入った方には伝わらないためです。増やす前に言葉にしておくほうが、後が楽になります。
本記事のように「社内と社外で言っていることがずれている」「どこから手をつければよいか分からない」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。
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