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Oct 1,2026

採用サイトにCMSは必要か。更新頻度から逆算して決める

CMSは入れれば更新されるものではありません。更新が止まったサイトは、22.6%の求職者が検討から外しています。本記事では、更新頻度から逆算してCMSを決める方法を解説します。

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採用サイトのCMSとは、公開したあとに自社で文章や写真を差し替えられるようにする仕組みです。

Contents Management System の略で、更新のたびに制作会社へ依頼しなくて済むようになります。便利なので、入れておけば安心だと思われがちです。

ただ、入れたのに使われていないサイトを、弊社でも何度か見てきました。仕組みがあることと、更新が続くことは別の話です。

本記事では、採用サイトのCMSについて、選択肢ごとの向き不向きと、更新頻度から逆算する決め方を解説します。サーバーの保守や障害対応は、ここでは扱いません。

CMSを入れると、何が変わるのか

変わるのは「誰が直せるか」です。制作会社しか触れない状態から、社内の担当者が直せる状態になります。

逆に言えば、社内に直す人がいない場合、入れても状態は変わりません。

CMSなしCMSあり
文章の修正制作会社へ依頼社内で可能
初期の費用抑えやすい上がる
公開後の手間依頼のやりとり更新と保守

世の中のサイト全体で見ると、CMSを使っていないサイトも一定数あります。W3Techsが2026年10月1日時点で公開している集計では、31.5%のサイトがCMSを使っていません。

出典:W3Techs「Usage Statistics of Content Management Systems」(2026年)

入れないという選択も、珍しいものではないということです。

更新が止まったサイトは、どう見られるか

更新が止まると、読む側はそれを情報として受け取ります。

Fungryが2026年に、就職・転職活動をした方412名へ行った調査では、情報の更新不足を理由に検討候補から外したことがある方が22.6%でした。

更新が止まっていることで受ける印象は、「採用に消極的」が41.5%で最も多く、「実態を隠しているのではないか」が24.3%です。

出典:Fungry「売り手市場で求められる『採用広報』のあり方に関する意識調査」(2026年)

とはいえ、更新できない理由は、やる気ではなく手の数であることがほとんどです。

rayoutが2026年に人事担当者350名へ行った調査では、採用施策をやりきれていないと感じている方が82.3%。理由の上位は「企画はあるが人手不足で実行が追いつかない」42.0%、「記事や動画など制作業務の増加」36.8%でした。

出典:rayout「採用施策の実行状況に関する調査」(2026年)

つまり、更新できる前提で仕組みを選ぶと外します。止まる理由そのものについては、「採用サイトはなぜ失敗するのか。止まったサイトに共通する3つのこと」で扱っています。

3つの選択肢と、向き不向き

採用サイトで現実的な選択肢は3つです。

1. CMSなし(更新は制作会社へ依頼する)

年に1〜2回、募集要項を差し替える程度であれば、入れないほうが早いことがあります。

初期の費用を抑えられ、公開後に保守の作業も発生しません。直すたびに依頼が必要なので、急ぎの修正が多い場合は向きません。

2. ノーコード系のツール(社内で画面を見ながら直す)

Studioのような、ノーコード(コードを書かずに作れる仕組み)のサービスです。見たままの画面で文章や写真を差し替えられるため、社内に専任の担当がいなくても回しやすくなります。

2〜3か月に1回、社員紹介や写真を足していく程度であれば、十分に回ります。一方で、凝った機能や外部システムとの連携には限りがあります。

3. WordPress(記事を積み上げていく)

記事を継続的に公開して、検索からも人を呼びたい場合はこちらになります。拡張の自由度が高く、できることの幅が広いのが利点です。

ただし、保守が前提になります。Patchstackが2026年に公開したレポートでは、2025年にWordPressまわりで見つかった脆弱性は11,334件で、前年から42%増えました。

内訳は91%がプラグインで、WordPress本体は6件(いずれも優先度の低いもの)でした。

出典:Patchstack「State of WordPress Security In 2026」(2026年)

本体が危ないというより、足した機能の数だけ、見るところが増えると読むのが実態に近いと思います。更新を誰が見るかまで決めておくと安全です。

依頼先ごとの違いは、「採用サイト制作の依頼先。3つの選択肢と向き不向き」にまとめています。

更新頻度から逆算する

弊社では、最初に「公開後、どのくらいの頻度で、誰が直しますか」を伺っています。

更新の頻度向いているもの
年に1〜2回CMSなし
2〜3か月に1回ノーコード系
月に2〜3回以上WordPress

数字が出てこない場合は、少ないほうに寄せます。多めに見積もって重い仕組みを入れると、使われないまま保守の手間だけが残るためです。

もう一つ決めておきたいのが、担当者が異動したあとに誰が触るかです。ここが空欄のまま公開すると、半年後に止まります。

社内で手が足りない場合は、更新そのものを外に出す形もあります。株式会社クインテット様では、月額でお使いいただける .team の中で、クリエイティブの作成とサイトの改修を担当しておりました(株式会社クインテット様の事例)。

まとめ

CMSは、入れれば更新されるものではありません。更新する人と頻度が決まって、はじめて意味を持ちます。

弊社は採用サイトの設計と制作、公開後の継続的な改善を担当しています。採用サイトそのものの役割は、「採用サイトの役割とは。応募の受け皿で終わらせないために」をご覧ください。

よくいただくご質問

Q. 採用サイトのCMSは、コーポレートサイトと同じものにすべきですか。

A. 同じにしておくほうが、管理する画面が1つで済むため運用は楽になります。ただし、採用サイトだけ更新頻度が高い場合や、公開のタイミングを分けたい場合は、別にすることもあります。判断の軸は、運用する人が同じかどうかです。

Q. CMSを後から入れることはできますか。

A. できますが、作り直しに近い作業になることが多いです。文章や画像を後から編集できるようにするには、どこを可変にするかをあらかじめ設計しておく必要があるためです。費用を抑える目的で最初はCMSなしにする場合も、どのページを後から可変にしたいかだけは決めておくと、移行が軽くなります。

Q. WordPressは、採用サイトには重すぎませんか。

A. 記事を積まないのであれば、重く感じることは多いです。ページ数が少なく更新も年数回であれば、保守の手間に見合わないこともあります。記事を継続して出すかどうかで判断していただくのが分かりやすいと思います。


本記事のように「更新できる形にしたいが、続けられるか不安」「どのCMSを選べばよいか分からない」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。

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