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Oct 8,2026

採用サイト制作で最初に決めること。デザインに入る前に

採用サイト制作で先に決めるのは、デザインではありません。サイトのリニューアルを経験した企業の93.8%が何らかの後悔を抱えているという調査をもとに、発注前に社内で決めておく3つを解説します。

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採用サイト制作とは、自社で働く価値を言葉にして、求職者が判断できる形に組み立てる仕事です。

デザインや実装は、そのあとの工程です。見た目から入ると、何を基準に判断すればいいか分からなくなります。

本記事では、発注する前に社内で決めておくことを解説します。どこに頼むかの選び方は、「採用サイト制作の依頼先。3つの選択肢と向き不向き」で扱っているため、ここでは触れません。

採用サイト制作の流れと、その前段にあるもの

よくある工程を並べると、こうなります。

工程決めるのは
1目的・対象・載せる範囲を決める発注側(一緒に決めることもあります)
2ページ構成と導線を決める制作会社と一緒に
3原稿と写真を用意する発注側と一緒に
4デザインを作る制作会社
5実装して公開する制作会社
6公開後に更新する発注側

1と6は、発注側が関わらないと決まりません。制作会社に丸ごと投げても返ってきません。

ただし、1を社内だけで固めてから来ていただく必要はありません。弊社は言葉にするところから入るので、ここを一緒に整理することが多くなります。

ブランディングからご相談いただく場合は、1からご一緒します。

社内でしか決まらないのは、誰の承認が要るかと、公開後に誰が更新するかの2つです。ここだけは外から決められません。

相談は4のあたりから始まることが多くなります。参考サイトを見ながら「こういう雰囲気で」という話になるのは自然です。

ただ、1が空のままだと、どの案が良いかを決める基準がありません。

後悔は、作り方ではなく「決めていなかったこと」から出ています

アイコネクトとマルキンアドが2026年に、直近1年以内にサイトのリニューアルを実施した企業の担当者529名へ行った調査があります。

何らかの「失敗した」「こうすればよかった」を経験した方は93.8%でした。「制作会社の提案内容と、実際の成果物が違った」は23.6%です。

出典:アイコネクト・マルキンアド「サイトリニューアルに関する調査2026」(2026年)

同じ調査で、社内の合意に苦労した企業は、そうでない企業より「提案内容と成果物の違い」を経験する割合が49.0ポイント高いという結果も出ています。

制作会社の腕の話ではなく、社内が決まっていたかどうかで差が出ていると読めます。

発注そのものについても、似た結果があります。

NEXERとコンペルが2026年に、仕事で外部に発注した経験のある153名へ行った調査では、失敗やトラブルを経験した方が30.1%でした。

原因の1位は「契約内容や仕様を詳細に詰め切れていなかった」で34.8%です。

出典:NEXER/コンペル「業者への発注で経験した失敗・トラブルに関するアンケート」(2026年)

弊社が、最初に決めること

ご相談をいただいたとき、この3つから伺っています。

1. 誰に向けて作るかを、1人に絞る

全員に向けると、誰にも引っかからない言葉になります。

求職者の方は、かなりの割合で見にきています。

GIGが2026年に、直近半年以内に就職・転職活動をした236名へ行った調査では、応募を検討した企業の公式サイト・採用サイトを確認した方が、新卒で76.3%、中途で78.8%でした。

出典:GIG「AI時代の採用コミュニケーション実態調査2026」(2026年)

見られるかどうかは、もう論点ではありません。誰に向けた何が載っているかだけが残ります。

決めるときは、属性ではなくいま活躍している方の共通点から入ります。経歴ではなく、何を面白がっている方かで見ます。

2. 社内のどこまでを巻き込むかを、先に決める

人事の方と決めたことが、あとから経営層や現場の確認でひっくり返ることがあります。誰かが反対しているのではなく、まだその話をしていなかっただけです。

これを後ろに置くと、デザインが出た段階で戻ります。戻るのは言葉の部分なので、デザインも作り直しになります。


◯ 最初に、誰の承認が要るかを確認する

✕ 作ってから見せて、意見をもらう

3. 公開後に、誰が何を更新するかを決める

ここを決めずに公開すると、止まります。情報が古いサイトは、無いより印象が悪くなることもあります。

止まる理由は「採用サイトの失敗は、公開後に起きている。更新が止まるサイトの共通点」にまとめています。

月2〜3回の更新が難しい前提なら、そもそも更新の要らない作り方にしたほうが現実的です。

残りは、作りながら決めてかまいません

ここまでを読むと、全部を先に固めないと発注できないように聞こえるかもしれません。そうではありません。

先に決める作りながらでよい
誰に向けるかページの数
誰の承認が要るか構成の細かいところ
公開後に誰が更新するか写真の点数、実装の方法

右側は、制作会社が引き受けられる部分です。困っていることを伝えてもらえれば、要件に置き換えるのがこちらの仕事です。

右側まで先に決めようとすると、動き出すまでに何か月もかかります。左側の3つが決まれば動き出せます。決まっていなければ、そこから一緒に決めます。

弊社では、言葉を決めるところから一緒に入ることが多くなります(株式会社Sumzap様の事例)。

まとめ

採用サイト制作で先に決めるのは、デザインではありません。

サイトの役割そのものは「採用サイトの役割とは。応募の受け皿で終わらせないために」で扱っています。

よくいただくご質問

Q. 採用サイト制作は、何から始めればいいですか

A. 誰に向けて作るかを決めるところからです。制作会社を探すより先に、いま活躍している方の共通点を出しておくと、どこに頼む場合でも話が早くなります。参考サイトを集めるのは、そのあとで問題ありません。

Q. 社内で目的が固まっていなくても、相談してよいですか

A. 固まっていない状態でご相談いただくほうが多いです。弊社は言葉を決めるところから入るため、そこを一緒に整理する前提で進められます。ただし、誰の承認が要るかだけは、早い段階で教えていただけると戻りが減ります。

Q. 採用サイトを作れば、応募は増えますか

A. 増えることもありますが、応募数だけを目的にすると、合わない方からの応募も増えます。弊社では、自社に合う方に届くかを基準にご提案しております。選考の進め方や面接の設計は範囲外のため、そこが主な課題の場合はHR系の会社様との併走をご提案します。


本記事のように「採用サイトを作りたいが、何から決めればいいか分からない」「社内で意見がまとまらないまま話が進んでいる」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。

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