採用ブランディング会社の選び方。HR系と制作系で何が違うのか
採用ブランディング会社は、主軸事業によってHR系・制作系・広告系の3つに分かれ、得意な領域がそれぞれ異なります。本記事では、自社の課題が「言語化」「制作」「運用」のどこにあるかを切り分けたうえで、依頼先の選び方と、提案書で確認すべき3つのポイントを解説します。
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新卒の採用サイトは、パソコンで見る学生のほうが多くなっています。スマホ前提で設計を進める前に、自社の求職者がどのデバイスで見ているかを確認する必要があります。本記事では、確認すべき3つのことと、スマホ側で何を優先すべきかを解説します。
採用サイトのスマホ対応とは、すべてをスマホ前提で作り直すことではなく、自社の求職者がどのデバイスで見ているかを確認したうえで、どこに手をかけるかを決めることです。
「若い人はスマホで見るから、スマホ優先で」というご要望をいただくことがあります。数年前までは、これはほぼ正しい前提でした。ただし新卒採用に関しては、いま状況が変わっています。
本記事では、まずデータで前提を確認したうえで、設計に入る前に何を見ておくべきかを3つに分けて解説します。

キャリタスリサーチの「採用ホームページに関する調査」では、学生が採用ホームページを見るときの手段について、2023年卒の時点で次の結果が出ています。
出典:キャリタスリサーチ「採用ホームページに関する調査」(2022年7月)
| 閲覧手段 | 割合 |
|---|---|
| パソコン中心 | 44.7% |
| スマートフォン中心 | 30.2% |
背景として挙げられているのは、新型コロナウイルスの流行による就職活動のオンライン化です。授業も企業研究もオンラインで行われるようになり、大学生がPCを日常的に使うようになったことが、採用ホームページの閲覧にも及んだと説明されています。
一方で、国内の携帯電話に占めるスマートフォンの比率は98.3%です(モバイル社会研究所/2026年調査)。スマホを持っていないわけではなく、持っているうえでPCを選んでいるという点が重要です。
こうした使い分けが起きていると考えるほうが、実態に近いと感じております。

上のデータは新卒学生を対象としたものです。中途採用の求職者については、同じ傾向とは限りません。
参考までに、ヘイズ・ジャパンが2018年にアジア5地域で行った調査(日本の回答者201人)では、転職活動でスマホを使う割合は日本が69%と最も高い一方、スマホで応募する割合は12%と最も低いという結果が出ています。8年前の数字なので現在の水準は分かりませんが、少なくとも新卒と中途を同じ前提で語れないことは確かです。
結論としては、他社の調査ではなく自社の数字を見るのが最も確実です。Google アナリティクスでデバイス別のセッション数を見れば、10分ほどで分かります。
見るべきは次の3点です。
3つ目が特に大切です。閲覧はスマホが多くても、応募はPCに偏っている、という分かれ方が起きている場合があります。
同じ採用サイトで新卒と中途の両方を受けている場合、デバイスの傾向が混ざったまま平均値として出てきます。
| 新卒 | 中途 | |
|---|---|---|
| 主な閲覧環境 | パソコン中心が44.7% | 未確認。自社データで見る |
| 見るタイミング | 就活期間中にまとめて | 仕事の合間や移動中 |
| 読む情報量 | 多くても読まれやすい | 短時間で判断される |
| 設計の重心 | 情報の網羅性 | 要点への到達しやすさ |
分けて見た結果、傾向が違っていれば、ページを分けるか、少なくとも導線を分ける判断が必要になります。両方を1つのページで受けようとすると、どちらにも中途半端な構成になりがちです。
デバイス比率がどうであれ、スマホで見られる分については、表示速度を先に確認することをおすすめしています。どれだけ内容を整えても、表示される前に離脱されると読まれないためです。
Googleは現在、ページの体験を Core Web Vitals という指標で評価しています。そのうち LCP(ページの主要な部分が表示されるまでの時間)は、2.5秒以内であれば「良好」とされています。検索順位の評価にも使われる指標なので、採用サイトも対象です。
速度が成果に影響することも示されています。Googleが委託し、Deloitte らが2020年に公表した調査「Milliseconds Make Millions」では、欧州37ブランド・3,000万セッションを分析した結果、モバイルサイトの表示を0.1秒速くしただけで、小売のコンバージョン率が8.4%、旅行では10.1%向上しました。
0.1秒でこれだけ動くということは、数秒単位で遅れているサイトが取りこぼしているものは小さくありません。採用サイトは社員や職場の写真を多く使うため、画像が重くなりやすい領域でもあります。
まずは PageSpeed Insights で自社の採用サイトを測り、LCPが2.5秒に収まっているかを確認してみてください。

「採用サイトはスマホで見られている」は、数年前までは正しかったが、いまは確認が必要な前提です。新卒に限れば、2023年卒の調査時点でパソコン中心(44.7%)がスマートフォン中心(30.2%)を上回っています。
進める順番としては、まず自社のアクセス解析でデバイス比率を見て、次に新卒と中途を分けて考え、そのうえでスマホ側の表示速度を確認する、という流れが取り組みやすいと感じております。
思い込みで優先順位を決めると、手をかけた場所と、実際に見られている場所がずれます。10分の確認で防げることなので、設計に入る前に済ませておく価値があります。
弊社では、採用効率化を目指したコーポレートサイトの一新のように、採用の課題からサイトの設計を見直す形でご一緒することがあります。デザインとアクセスの関係についてはデザイン性の高いコーポレートサイトが「アクセスを増やす」3つの理由、画面設計の考え方については生成AI時代における「ブランドの価値を伝えるUIデザイン戦略もあわせてご覧ください。
Q. 新卒でPCが多いなら、スマホ対応は後回しでよいのでしょうか。
A. 後回しにはしないほうがよいと考えております。閲覧がPC中心でも、最初に見つける瞬間や、面接前に見返す場面ではスマホが使われます。優先順位を下げるのではなく、スマホでは何を読ませるかを絞る、という考え方が現実的です。
Q. 自社のデバイス比率は、どこを見れば分かりますか。
A. Google アナリティクスのレポートで、デバイスカテゴリ別のセッション数を見れば確認できます。あわせて応募フォームに到達した人のデバイスも見ておくと、閲覧と応募でデバイスが変わっているかどうかが分かります。
Q. 採用サイトの表示速度は、何秒を目安にすればよいですか。
A. Google の Core Web Vitals では、LCP が2.5秒以内であれば「良好」とされています。PageSpeed Insights で無料で測れますので、まずはこの2.5秒を超えていないかを確認し、超えている場合は画像の容量から見直すのが取りかかりやすい順番です。
本記事のように「スマホ対応をどこまでやるべきか判断がつかない」「新卒と中途で採用サイトを分けるべきか迷っている」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。
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