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Sep 4,2026

採用ブランディング会社の選び方。HR系と制作系で何が違うのか

採用ブランディング会社は、主軸事業によってHR系・制作系・広告系の3つに分かれ、得意な領域がそれぞれ異なります。本記事では、自社の課題が「言語化」「制作」「運用」のどこにあるかを切り分けたうえで、依頼先の選び方と、提案書で確認すべき3つのポイントを解説します。

Contents/headline

採用ブランディング会社とは、自社で働く魅力を言語化し、それを求職者に届く形にするまでを支援する会社です。ただし一口に採用ブランディング会社といっても、得意な領域は会社によって大きく異なります。

「採用ブランディング会社◯選」という記事は数多くありますが、並んでいる会社の支援範囲がばらばらなため、読み比べても自社に合う相手が判断できない、というご相談をいただくことがあります。

本記事では、依頼先を3つのタイプに分けたうえで、自社の課題からどのタイプを選ぶべきかを整理します。

なぜ「会社◯選」を読んでも選べないのか

理由は単純で、採用ブランディングという言葉が指す範囲が広すぎるためです。

同じ「採用ブランディング支援」を掲げていても、実際に提供されるものは次のように分かれます。

一覧記事では、この違いが「支援内容」という一行に丸められてしまいます。結果として、コンセプト設計だけを得意とする会社と、制作を主軸とする会社が同じ表に並ぶことになります。

依頼先の選び方

1. 自社の課題が「言語化」「制作」「運用」のどこにあるかを切り分ける

最初に決めるべきは、依頼先ではなく自社の課題がどこにあるかです。次の3つのどれに近いかを、社内で先に合意しておきます。

言語化の課題

自社の魅力を説明できない。求人票が他社と同じ内容になる。面接官によって話す内容が違う。この状態で制作を発注しても、入れる中身が決まらないまま進むことになります。

制作の課題

伝えたいことは決まっているが、それを表現する場がない。採用サイトが古い、情報が求人媒体にしかない、写真や文章の質が揃っていない。

運用の課題

サイトも資料もあるが、公開後に誰も更新していない。応募は来るが、選考の途中で辞退が続く。

この切り分けをせずに相談すると、相手の得意分野に合わせた提案が返ってきます。悪意があるわけではなく、各社は自社が解ける形に課題を翻訳するためです。

2. 依頼先を3つのタイプに分けて理解する

支援会社は、主軸事業が何かによって、次の3タイプに大きく分かれます。

HR系制作系広告系
主軸事業人材紹介・採用コンサルWeb制作・デザイン広告代理店
得意採用戦略、選考設計言語化と、その表現媒体運用、露出
苦手制作物の一貫性選考プロセス、辞退対策中長期のブランド構築
費用の目安月額30万〜100万円一式100万円〜媒体費+運用手数料
向く企業採用の型が無い言語化から制作まで任せたい短期で応募を増やしたい

費用は上の表のとおり、支援範囲によって大きく変わります。
あわせて支援期間も見ておくと、社内のスケジュールを引きやすくなります。採用コンセプトの策定のみであれば1〜3か月、戦略の見直しから実行支援まで含む場合は6か月〜1年が一般的です(各社公開情報/2026年時点)。

ただし、この3分類だけではもう一段足りません。制作系の中でも、入り口が2つに分かれます。採用コンセプトの言語化から一緒に考える会社と、伝えたい内容が決まっている前提で制作を受ける会社です。前者は「何を伝えるか」から関わり、後者は「どう見せるか」から関わります。

見分ける方法はかんたんです。問い合わせの段階で「まだ何を伝えるべきか決まっていません」と伝えてみてください。そこから一緒に考える前提の返答が来るか、決まってからのご相談をと返ってくるかで、どちらのタイプかが分かります。

弊社は制作系にあたりますが、採用コンセプトの言語化からご一緒することがほとんどです。一方で、選考プロセスの設計や辞退対策といった採用実務そのものは範囲外になるため、そこが主な課題である場合はHR系との併走をご提案しています。どのタイプにも解けない領域があることは、先に共有しておくべきだと考えています。

3. 提案書の3箇所を確認する

提案を受け取ったら、次の3点を見ます。実績数や事例の見栄えよりも、この3つのほうが後の進行に効きます。

見積の内訳が工程で分かれているか

「採用ブランディング一式」と一行で書かれている見積は、途中で何かを削りたくなったときに調整ができません。調査・言語化・設計・制作・運用が分かれていれば、優先順位をつけられます。

既存の資産をどう扱うと書かれているか

既にあるコーポレートサイトやロゴ、過去の採用実績をどう活かすかに触れているか。すべてを作り直す前提の提案は、金額が膨らむだけでなく、社内の合意形成も難しくなります。

公開後の運用が誰の手に渡るか

公開して終わりではなく、更新を誰がどの頻度で行うのかが書かれているか。ここが空白のまま進んだ採用サイトは、1年後に情報が古いまま放置されがちです。

まとめ

採用ブランディング会社を選ぶ作業は、相手を比較する前に、自社の課題を言語化する作業から始まります。言語化・制作・運用のどこに課題があるかが決まれば、候補は自然に絞られます。

そのうえで、HR系・制作系・広告系という得意分野の違いを踏まえ、提案書の内訳・既存資産の扱い・公開後の運用の3点を確認する。この順番で進めていただくのが、遠回りに見えて最も確実だと感じております。

よくいただくご質問

Q. 採用ブランディングは1社に一括で依頼すべきでしょうか。

A. 課題が言語化と制作の両方にまたがる場合は、一括のほうが認識のずれが起きにくくなります。一方、採用戦略そのものから見直す必要がある場合は、HR系と制作系で役割を分けたほうが、それぞれの精度は上がります。

Q. 費用を抑えたい場合、どこから削るのが現実的ですか。

A. 制作の範囲を絞るのが現実的です。言語化の工程を削ると、その後の制作物すべての判断基準が無くなるため、結果的に手戻りが増えます。

Q. 依頼してから効果が出るまで、どのくらいかかりますか。

A. 支援期間そのものは、採用コンセプトの策定のみで1〜3か月、実行支援まで含む場合は6か月〜1年が一般的です。そのうえで、応募数の変化として表れるのは公開後の次の採用シーズンからになることが多く、支援期間と効果が出る時期は別に考えていただくほうが実態に近いです。


本記事のように「どこに依頼すべきか判断がつかない」「見積を比べても違いが分からない」とお考えの方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。

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